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Blanc YM 2021AW New Arrival.
Retikleです。
8月も中旬を過ぎ、暑さも折り返し地点となり少しずつ涼しさを取り戻しているこの頃。
台風による影響で大雨が続き、お盆シーズンは殆どが雨となってしまいました。
我が岡山県でも豪雨の影響はあり、記録的な大雨による浸水などの影響を受けた地区もあります。土砂災害には何卒ご注意を……。
そんな混沌とした気候の中ですが、気分を晴らすかのように2021秋冬の新作は続々と入荷しています。
今回は1st deliveryが始まった「Blanc YM(ブランワイエム)」の新作のご紹介。


当店でも特に毎シーズン大きな注目を集めているBlanc YM。
年々世界観をグレードアップさせ、更にクオリティを上げて登場。
春夏からの流れで制作されたニットアイテムなど、シーズンを跨いでの世界観の統一はまさにミュージシャンがリリースするアルバム盤のよう。
いくつかをご紹介していきます。




水に強いタフなリサイクルナイロン生地を使用したトレンチコート。
ラグランスリーブを用いたオーバーサイズシルエット。
生地にはBlanc YMで定番的に行われている塩縮加工を施し、ナチュラルな皺と独特のハリが出ているのが特徴的。

「C-ZERO」というフッ素を使用しない環境配慮型の撥水加工を生地に施し、裏地にもこの生地を採用。
裏地もこの生地にする事で、一見一重仕立てのような印象にも関わらず生地の動き方が独特なものになり、
袖をロールアップさせた時のボリューム感など違った魅力が生み出されています。

レインコートとも違うこの質感の出し方は見事。
昨年のシーズンではシルク素材を使用したトレンチコートをリリースしていましたが、
今回はよりリアルクローズにも適した作りになっています。
絞りを入れた際の生地の動きも是非見ていただきたいアイテム。
ブラック、ベージュの二色展開です。






Blanc YM定番のワイドシャツに今シーズンから新色が追加。
素材にはハリ、光沢感が魅力のスーピマコットンを使用。
通常は麻などの固い繊維を柔らかくする仕上げ加工を素材本来の魅力を損なわずに施し、
より柔らかく扱い易いソフトなニュアンスや抜群の肌触りを実現。

着用していただくと分かりますが、この加工が非常に利いていてとにかく柔らかく軽量です。
素肌に着ても肌に何も違和感のないソフトな生地で、なかなかお目にかかれません。
日頃の洗濯も楽に出来、まさにカットソーのように気軽に取り扱えるシャツとなっております。
定番のホワイトに加え、ブラック、サファリカラーが今季から追加されているので是非ご覧いただけたらと思います。




Blanc YM定番のワイドシャツに新しい提案。
シルエットは後ろ身頃をややアンバランスに大きく取ったワイドシルエット。
ライトアウターとしても美しいの空気の孕み方をします。



こちらのシャツの経糸には中国SPCC社にて紡糸した別注の絹糸、緯糸にはスーピマコットンを使用。
光沢感があり滑らかな魅力のある素材が生まれています。
表面のみ針布起毛加工を施し、光沢感や艶がありながら秋冬らしい表情もプラス。
それぞれ同型のシャツで、ストリート感のあるブロックチェックと一見単色のようなマルチ柄のオリーブを採用。
上記の素材と相まって程良い光沢感、起毛感があり、
様々な積み重ねにより完成した唯一無二のシャツとなっています。




今回特に大きな注目を集めているニットセーター。
シングルジャカードをインサイドアウト(裏面)で見せる、
3色のワタリ糸が重なり合い、規則正しくもどこかノイズ感を表現したプロダクト。
天竺ジャカードニットという普遍的なアイテムを、見せる角度や視点を変える事により個性的な柄に仕上がっています。


生地はエクストラファインウール、バルキーアクリルをブランドしたふっくらとした糸を使用。
ソフトな着心地でシルエットは肩を落としカマにゆとりを持たせたオーバーサイズ。
ハリがありつつも柔らかい、非常にシルエットが美しく出るニットになっています。
この計算された生地の落ち感は本当に見事。
グレー、ネイビーの二色展開です。




個人的に一押しのこのアイテム。
素材はソフトローリングスキンウール×カシミヤを使用。
ソフトローリングスキンウールとは皮膚が柔らかく波打つ羊から採れ、優れた光沢とソフトな風合いを持つ希少ウール。
ウール特有のチクリとした肌触りは抑えられており、カシミヤとの相性も抜群。
シャツのインナーにするというカットソーのような使い方もお勧めです。

そのウールとカシミヤが合わさる事によりウール100%の粗野な雰囲気と、カシミヤ100%の繊細さ両方を兼ね備える、
タフでありながら優しく品がある絶妙な雰囲気を実現。
それを活かすために緩く柔らかな甘い編み上げを施し、軽量に仕上がっています。
全体的にゆとりのあるシルエットで、身体のシルエットを拾わない適度なバランス。
まさに着たくなる「ベーシック」なニット。
ストイックに微細を追求したBlanc YMらしい絶妙な一着となっております。


こちらは同ニット素材を使用したニットジャケット。
緩やかに落ちていくシルエットでカーディガンのような使い方もお勧め。
共布包みボタンを使用し、ディティールは目立たせず存在感を演出する、ブランド特有のミニマリズムが表れています。







こちらも同ニット生地を使用したストール。
首にグルリと一周させてもゆとりのあるやや大きな作りで、大判ストール、マフラーとして様々な使い方が出来ます。
端部分は編地を変え天竺ロールを部分使用。

デザイナー自身もかなりの頻度でテスト着用を繰り返し、素材の持つ暖かさとソフトなタッチ、軽量な汎用性を再確認。
ラグジュアリーすぎずに品を残す、という難しい事を実現させたストール。
秋冬に欠かせないアイテムとなると思います。
同素材のジャケットやニットとアンサンブルのようにもスタイリングするのもお勧めです。
グレー、ネイビー、ベージュの三色展開。




ミルドウールの持つ特性を活かし、最良のシルエットを追求したベーシックパンツ。
素材は尾州産地にて上質な24番手ウールの梳毛糸を18ゲージの機械で天竺編みに。
更に起毛作業を行わず毛羽立たせるミルド加工をさせ、粗野なタッチを残しつつプレーンな表情に仕上げています。



ウエスト周りはイージーパンツ仕様で綺麗にドレープし陰影を生む2タック。
共生地のドローコードや主張の少ない玉縁ポケット。
そういったディティールやヒップ周りや股上の深さなどシルエット部分にトライアンドエラーを繰り返しようやく完成したパンツ。
とにかく履きやすく、厚めのウールパンツ特有のゴワつきは全くありません。
非常に楽です。
テーパードはほとんどないストレートシルエットですが、裾の三つ折り部分を折り返してテーパードを作る、という履き方もお勧めです。

今回も1st Deliveryから楽しみなアイテムが目白押しなBlanc YM。
私自身、Blanc YMのアイテムの良さというのは、
リアルクローズに最適でありながら品を感じさせるという所にあると思います。
そこには生地やシルエットへの飽くなき拘り、発想の追求など様々な物が積み重なった結晶であり、このブランドの魅力として発現されていると思います。
日常のワードローブに是非追加して見て下さいませ。
Retikle Owner オカモト
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