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2025 / 08 / 06  00:00

SHINYAKOZUKA ISSUE#7 2025AW New Arrival.


Retikleです。

 

夏真っ盛りで連日最高気温が更新されるようなそんな日。

 

SHINYAKOZUKAの新作が続々入荷しています。

 

 

 





額縁



自身が描く絵には、上記のモチーフがよく登場します。月と家はISSUE#4の際に、「散歩でよく見る景色」と、納得していたのですが、「鳥」と「額縁」は何故モチーフとしてよく描くのか謎のまま、今の今まで描いてきました。前回のショーの一ヶ月ほど前でしょうか。ふと、こう考えました。額縁というのは飾る絵を積極的に見せたり、絵のテーマを強調するために用いるモノだな、と。その役割は、まさにファッションだなと思いました。

 

「絵」があなたなら、「額縁」はファッションである、と。

 

こじつけかもしれませんが、そう考えると素敵だなと思いました。一方で鳥のモチーフを描く理由は、いまだに不明ですが、去年夏前にとあるフリマサイトで、とあるTシャツを買いました。"I wish I could fly(飛べたらいいな)"と書かれ、ペンギンの絵がプリントされていました。単純にかわいいデザインだなと思ったのと同時に、よく言われる「鳥」という自由や軽快さを象徴するモチーフに憧れ、描きながら、自身は「飛べないペンギンなのかもな」と、当てはめていました。この時期によく聴いていた、とある曲の始まりが「ペンギンゲストハウス」という言葉であったり、この上記のTシャツを着ていた時に食事していた友人に「たまたまこの前ペンギン観に行って写真撮ってきた」と写真を見せてもらったり。と、偶然にもペンギンに囲まれているなと思っていました。自身が鳥であるなら、軽やかに力強く目的地に行けたのですが、どこかで飛べないペンギンであることを自覚して、

 

散歩のようにふらふら歩き
平泳ぎのようにゆらゆら泳ぎ
10年かけて、やっと「目的地への目的地」に辿り着いた気がしています。
まるで、夜行バスで朝方にやっとバスターミナルに着いた感覚です。
ここから、本来の目的地へ歩き出す地点な気がしています。

 

「目的地への目的地」に辿り着いた感触もあり、ある種前回で第一章が終わった感覚もあって、新鮮さを欲しがり、今回から絵の書き方を少し変えてみました。いつもはiPadで、鉛筆のツールを使っていたのですが、今回は油絵調のツールを使用しました。ツールを変えて思ったことは、鉛筆の時は立体感を出すために、「影」を書き足していたのですが、油絵調の際は、白で「光」を足さないと立体的にならない、ということでした。

 

「光を加える」 ─ いいな、と思いました。

 

自分自身にとって「光」とは何だろうなと考えると、「言葉」になりました。絵画や写真展で注釈やタイトルがあることで、その平面作品に奥行きが生まれたり、詩を読むと、真っ暗な情景に言葉で輪郭をくっきりさせていくライトのようであったり、言葉は自身にとっての光だなと思います。こうして文章をだらだら書いているのもそういった理由からかもしれません。立体感を少し出すために、奥行きを少し出すために、輪郭を少しくっきりさせるために、意味が少しあるようで、ないような、ほんの少しの言葉を添えたいなと思います。

 

「ペンギンな人」は多くいるでしょう。むしろこれをご覧になっている全員が「ペンギンな部分」を持っていると思います。そこに、少しでも「これならもしかしたら飛べるかも」と思ってもらえるような「額縁」と「少しの言葉」を描けたらと願います。

 

今回のランウェイでは、夢で見たものになります。子供の頃によく見ていたような不気味な夢を続けて見た夜があり、あまりにも不気味なのでもう眠りたくないな、と思っていた翌日に今回のランウェイの夢を見て、とある曲が流れ、コレクションが歩いてきました。その曲をひたすら聴きながら、様々な事を想いました。

 

朝方のバスターミナルの事 目的地への目的地の事
絵と額縁の事 人とファッションの事
言葉と光の事
ペンギンの事 ニッチの事
見上げた三日月が綺麗であった事

 

色んな想いが入り混じり、繋がっていきました。そしてリサーチを進め、ペンギンと向き合えば向き合うほど、他人事のように思えなくなっていき、ペンギンに想いを投影し続けた数ヶ月です。いくつかのペンギンも実際に見に行き、ペンギンの中にも色々あることを知りました。
カメラ目線をくれるスター性を持ったペンギン
空を仰いでばかりの一切媚びないペンギン
ひたすら歩くペンギン
海の中を飛ぶペンギン

 

様々なペンギンに出会えて素敵でした。
「これであなたも飛べますキット」を作りたいわけではありません。
空を仰ぎながら、「もしかしたら飛べるかも」と一瞬でも心が煌めき、
また前に歩いていくという小さなきっかけを感じて欲しいです。

 

たかが布を通したコミュニケーションですが、
結局物質を通したコミュニケーションですが、
世界観というファジーで不確かで都合の良いものを通したコミュニケーションですが、
「ペンギンたちに届いてほしい」と愚直に信じてやっているのは確かです。
ただ、どうしても飛ぶ事を手伝うのではなく、
そこに想いを馳せ、歩いていくという事が素敵だと、芯から思います。
歩くのもいいですよ。
ペンギンがいい、ペンギン讃歌です。
すなわち、ニッチの肯定です。肯定ペンギンです。
それがバスターミナルに降り立った今、次の目的地になりました。
そのバスターミナルに着いた朝、まだ月が顔を出しているような時間、目が覚めて、
頭はまだぼんやりと、喫茶店にでも入って、モーニングとコーヒーを嗜みながら、
月を見上げ、こう言い合える情景が素敵だと、心から想います。

 

おはよう
飛べたらいいなぁ
なんてな。

 

ISSUE#7

'Good morning, I wish I could fly, never mind'

 

 

 

 



 

 

毎期リリースされるDickiesとのコラボレーション。

 

今回はGIANT SHIRT。

 

定番のGIANT SHIRTにポケットを両胸に付け、ワークシャツ仕様にアップデート。

 

 

 

巨人が着れるようなサイズ感のイメージで製作したスーパーオーバーサイズのボタンダウンシャツ。

 

肘のあたりに肩線が来るくらいのドロップショルダーと、
二人分くらいの身幅をとった大胆なシルエットが特徴です。

 

生地はDickies定番のT/Cツイルで、洗濯前の硬さが残った状態だとよりシルエットが強調されます。

 

 

こちらもディッキーズとのコラボレーション。

 

後ろ身頃に大胆な裾幅を出し、まるでスカートのような広がりにしたフレアパンツ。

 

ウォッシュ前の硬さが残ったこのシルエットは非常に特徴的。

 

今季も非常にご好評いただいています。

 


 

 

SHINYAKOZUKA定番のバギーのスラックスバージョン。

 

このシルエットが本当に美しいものに仕上がっています。

 

 

 

生地は温かみのあるループヤーンをチェック地に使用したウールツイル。

独特のハリ感と落ち具合が非常にエレガンスです。

 

特に最近はストライプやチェックのトラウザーズが個人的に気分として上がっているので、

特にお勧めしたい一着になっています。

 



 

Ordinary Lifeラインの不朽の名作。

深い2タックで全体のワイドシルエットの輪郭を構築しながら、腰回りのシルエットと裾にかけて広がるシルエットが特徴のバギーパンツ。

生地はタオルのようにパイル状に編むことで空気を含み、快適な着心地の裏毛を実現。

 

この生地の落ち方が見事です。

 

 

ヒップ部分の張りがなく自然な美しい広がりが出るシルエットで、

ワイドパンツでもコーデを選ばず様々なアイテムとの相性を高めてくれます。

 

 

非常に汎用性の高さを誇るこのジップアップパーカー。

HOME BAGGYと同じ度詰めの裏毛を使用。

 

 

袖口と裾に3本ゴムを強めに入れているので可変的なシルエットが楽しめます。

 

 

 

HOME BAGGYとの相性は抜群。

ファスナーを全て閉めても、上側だけ止めても。

ウエスト位置をどこにするかで印象が変わりますので、

ハイウエスト、ローライズ、ワイドパンツ、スキニーとどんなボトムスにも対応可能。

万能な事この上なし。

 

 

今季より新しくリリースされたバギーシリーズの新型。

 

通常のBAGGYをよりスリムにした新型バギーパンツ。

 

 

温かみのある太畝のコーデュロイは真っ直ぐ落ちていくこのシルエットに相性抜群。

新しいシンヤコヅカの魅力が展開された一着です。

 

 

 

他にも様々なアイテムが入荷しています。

そしてこれからも新しいアイテムが続々と。

特に今季のSHINYAKOZUKAはRetikleも非常に推しており、多くのアイテムをセレクトしております。

ぜひ今シーズン、注目していただけたらと思います。

 

Retikle オカモト


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2025.08.19 Tuesday